中年者を対象にした事例(投稿)

1970.01.01

東京郊外のスポーツ施設(スイミングクラブ)に勤務している指導員さんから、スクエアステップの指導について情報を提供していただきました。以下は、メイルにてお知らせいただいた内容です(表現は一部変更しています)。


私の本業は水泳指導員なのですが、今は陸上にて週1回、中高年者の方々の体操教室もやらせてもらっています。

「中年者」を対象としたものは、数年前のこととなりますが、1年間程、スクエアステップのみで教室を開催したことがありました。

時間  平日の午前9:00~10:00(スタジオの空がその時だけ)
年齢  30~60代(40~50代の方が中心)
参加者 5~10人位(最初は人数が少なかったのですが、だんだん増えていったように感じます。)

そのときは、私も初めてのスクエアステップ指導で、ワクワク、ドキドキ、かつ、かなり気合も入っていました。

印象に残っている事としては、
・テキストを参考にして全員のチェックシートを作り、練習最後にその日に出来た項目を、自分で日付とチェックで塗りつぶしていった。
・日によって年齢層に幅があったので、マット2枚で、別々のパターンを提供することもあった。

「中年者」の事例としては、
・中年者の若い方は、比較的早く、また容易に出来てしまう為、軽快な音楽に合わせて踊りながらステップを踏むように行ったこともあった。本来の目的(転倒予防等)からは少し外れるかもしれないが、エクササイズ的に、リズムに合わせ楽しんだことも多々有り。盛り上がりました。
・下半身だけでなく、腕の振りにも気をつけた。パアで肘を伸ばして行ったり、グウで曲げて行ったり。やはり若干エクササイズ的なことを取り入れていたかも。スクエアステップはどうしても下を向いてしまいがちなので、姿勢を少し意識しました。
・2枚のマットで、2人が音楽に合わせてシンクロして行ったことも有り。
・初級等の簡単なプログラムを、足の裏の色々な方向を使って歩く。(つま先で歩く、小指側で歩く、等。このとき、靴は脱いで行いました。また、あえてマットの線上を使いました。)
・音楽を消して、自分達で歌って行った。(これは年齢層問わず全員で)。皆が知っている童謡など。たとえばチイチイ パッパ チイ パッパ。


以上が、お知らせいただいた内容です。

腕の振り付けをしたり、シンクロをしたりする動作は楽しそうですね。
スクエアステップには転倒予防や認知機能向上といった効果があるということを(講習会などでは)前面に打ち出していますが、それは高齢者を意識した際の特長です。
中年者の場合は、高齢者のそれとは異なる特長があって良いと思います。
たとえば腕の振り付けは巧緻性・協調性といった体力の向上につながりますし、シンクロは社会的ネットワークの強化につながるように思われます。

講習会でお伝えした内容だけにとらわれず、上の例にあるように、参加者の年齢や体力、ニーズに合わせて、スクエアステップを変化させることが望ましいと考えます。

これからもスクエアステップの良さを多くの人に感じてもらえるよう、お手伝いください。
指導員の方からの、今回のような情報提供をお待ちしております。情報は許可をいただいた上で、ウェブページなどに掲載することもあります。



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