リーダー養成

スクエアステップリーダーとは、スクエアステップ指導員の下位資格であり、当協会が地方自治体(県や市町村)または関連する組織・団体等からの委託を受け、地域における介護予防のための運動支援ボランティアとして養成される人を指します。
詳細は以下をご覧ください。

スクエアステップ・リーダー養成・認定事業に関する取り決め


平成25年12月12日制定
平成27年12月7日一部改訂
令和4年10月16日一部改訂
スクエアステップ協会

【主旨】
 2006年の介護保険制度の改定により、予防を重視した施策「新・予防給付」が展開されて以降、地方自治体では、「運動器の機能向上」「栄養改善」「口腔ケア」など様々な介護予防事業(地域支援事業)が実施されています。中でも、全体の8割以上の自治体が「運動器の機能向上」教室を実施しており、一定の効果を上げています(厚生労働省、平成22年度介護予防事業報告)。
 しかし、2014年の介護保険制度の法改正(新しい地域包括ケアシステムの実施)に伴い地域支援事業(介護予防事業)はこれまで以上に地域(コミュニティ)による支え合いの必要性が増してきました。従来からおこなわれている行政主導によるサービス提供型の介護予防事業では、一部の高齢者にしかサービスが行き届かないといった、人的・経済的資源の不足に由来する多くの問題が顕在化しています。今後は、「互助」の価値観を共有しつつ、住民みずからが主導する、ボランティア活動をベースとした、地域の隅々にまで行き届く新しいタイプの介護予防事業の展開・普及が求められます。
 そこで、スクエアステップ協会といたしましては、上記の社会的ニーズを鑑み、また当協会理事らによる多くの研究成果に基づき、介護予防のための運動支援ボランティア資格である「スクエアステップ・リーダー(以下、SSEリーダーと表記します)」の養成・認定事業(SSEリーダー養成講習会)を開始することに致しました。

【定義および活動範囲】
①. SSEリーダーとは、スクエアステップ指導員の下位資格であり、当協会が地方自治体(県や市町村)または関連する組織・団体等からの委託を受け、地域における介護予防のための運動支援ボランティアとして養成される人を指します。
②. SSEリーダーは単独で教室指導をすることはできません。スクエアステップ指導員の指示・監督の下、高齢者のスクエアステップ実践をサポート(支援)することができる資格です。
③. あくまでもボランティア資格であるため、従来のスクエアステップ指導員が利益を得て活動できるのと異なり、利益を得ないことを原則とします。ただし、必要経費(交通費、消耗品費、通信費等)の範囲と考えられるものはこの限りではありません。
④. 年齢制限は特に定めませんが、成人であることを原則とし、高齢者による取得を推奨します。

【養成・認定方法】
①. SSEリーダーを養成したい自治体またはその他の各種団体様は、スクエアステップ協会に対してSSEリーダー養成講習会の開催を依頼(委託)して戴きます。
②. 原則として、SSEリーダー養成講習会を開催する自治体またはその他の各種団体は、その正規職員がSSE指導員資格を有することを必要とします。
③. SSEリーダーの認定要件は原則として5回(1回2時間×5回=10時間)からなる講習会を受講することとします。
④. SSEリーダー養成講習会を開催するための必要経費項目は以下の通りとします。ただし、詳細は当協会までお問い合わせ下さい。
 (ア) 講師謝金
 (イ) 旅費実費
 (ウ) 準備費および管理料
 (エ) 教材費(テキスト代)
 (オ) 認定料(1名につき2,200円(税抜2,000円 消費税額等200円))

【資格の更新】
 SSEリーダー資格は永久資格ですので、更新する必要はありません。ただし、要請に応じてフォローアップ研修を実施します。

【本事業の学術的根拠】
 スクエアステップ・リーダー養成・認定事業は、次の研究プロジェクト成果に基づくものです。
①. 平成22~24年度日本体力医学会プロジェクト研究「高齢者の介護予防を目的とした総合的指針づくり-生活機能評価尺度および基準値の作成と新・人材育成システムの提案-」研究代表者:大藏倫博(スクエアステップ協会理事長)
②. 平成25~27年度文部科学省基盤研究B「運動支援ボランティア育成を柱とした包括的介護予防システムの構築とその波及効果」研究代表者:大藏倫博(スクエアステップ協会理事長)
③. 平成25年度筑波大学社会貢献プロジェクト「高齢者運動支援リーダーを中心とした健康づくりネットワークの醸成」研究代表者:大藏倫博(スクエアステップ協会理事長)

【スクエアステップ協会の理念(ポリシー)、行動規範、目標(ミッション)】
●理念(ポリシー)
 スクエアステップ協会は、心身の健康づくり・生きがいづくり支援、地域住民の活躍の場の創出、地域(コミュニティ)の活性化などを通して適正な社会システムの発展と普及を目指し、ひいては世界平和に貢献する。
●行動規範
・誠実
・勤勉
・思いやり
・行動力
●目標(ミッション)
 スクエアステップに関する実践プログラム、教育カリキュラム・指導テキスト、実践ツール、普及システム等の開発、並びにスクエアステップに関する研究活動、スクエアステップを活用した社会貢献活動を継続的に実践し、個人にとどまらず家族、組織、地域、自治体、国家、世界へと好ましい波及効果をもたらす。

以上